2022年新春号
のれんメール
のれん令和4、1,2,月号
●若水や妹早くおきてもやひ井戸 虚 子(一 月)
●あばら家や其身その儘明の春 一 茶(一 月)
●明ぼのやしら魚白きこと一寸 芭 蕉(二 月)
●しののめに小雨降出す焼野かな 蕪 村(二 月)
(新歳時記より)
●新年をコロナに負けず寿ぎて 宣 子(正 月)
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●旬の食べ物百科 一月 ◎食摘(くいつみ)
ある書物を読んでいたら「食摘」と言う言葉が出てきた。懐かしい言葉である。最近聞いたこともないし、私自身も使った記憶もない。わずかに「季語」として、俳諧の季題として残っている。
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●旬の食べ物百科 二月 ◎節分
二月は「如月」の呼び名があるが、一番寒い季節に、着物を着てもまだ寒くて、更に着重ねるということから、「きさらぎ」と名づけられたという説もあるくらい暖房設備が整っていなかった頃は、鍋物で身体を温めて、凌いだ日も多かったのであろう。
ここのところ、新型コロナ・ウイルスにより、衛生面からあまり歓迎されなくなった。せめて、「おでん」を取り囲み、各々がとるのでなく、一つの菜箸で、各自の皿に好みのものをとり分けて、楽しむことになるだろう。
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●老舗と私 清酒・大関
正徳元年(1711)に創醸した初代当主、大坂屋長兵衛の、時代から受け継がれた酒造りの技と精神をしっかりと守り、現代に至るまで、大手酒造メーカーとして、酒造業界のリーダーとして活躍する「大関」は、いつの時代においても、常に顧客のニーズを的確に把握し、あるいはニーズを先取りして、数多くの商品を生み出してきた。
「大関」は、技と知恵の結集により、楽しい暮らしのあり方を提案し、現在の多様化する社会の中で、日本酒の歴史と伝統を育んできた従来の生活文化を、世代と地域を超えて豊かな生活価値を、日常の暮らしの中で実現することを目指している。
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●老舗と私 ヒガシマル醬油(淡口醤油)
淡口醤油発祥の地、兵庫県は播州龍野で、寛文六年(1666)創業。当時の藩主の脇坂安政は、他藩で生産していない色が薄くて料理に色を付けない淡口醬油を<国産第一の品>として生産を奨励、醬油産業の保護・育成を図ったため、龍野が、淡口醬油の産地として形成されてきた。
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