2013新春号

季節の真味 ネギ

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ユリ科に属する多年生草木で、別名をメブカ、ネネ、ウツボグサともいう。女房言葉で、「ヒトモジ」といった。古名が「キ」で、日本書紀には「岐」と記されている。因みにネギの「ヒトモジ」に対してニラは「二文字・フタモジ」と呼ばれていた。

ネギの原産はシベリア地方といわれ、西部中国に葱嶺(中央アジア・パモール高原の中国名)という山脈があるが、ここが中国ネギの原産地かとも言われている。
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花物語  福寿草

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幸福と長寿を意味する大変縁起のよい草花とされていて、お正月の寄せ植えによく
使われる。福寿草は日本で付けられた名である。
書物によると、花の時期は二月下旬から四月となっているが、多くの家庭で、正月の
床飾りに用いられている。盆栽の根じめ(気の根元に小さな草花を植えること)として梅と一緒に植えられたりする。
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老舗紹介  大阪の駿河屋

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羊羹の老舗<大阪の駿河屋>は、天保8年(1837)駿河屋12代目の岡本善右衛門が、三男の善三郎を店主にして、大阪の船場淡路町に大阪店を開き、御用菓子を大阪城中に納入すると共に浪速の和菓子作りに励んだ。

爾来羊羹の製法を今に受け継ぎ、常に顧客の味覚にお応えすべく精進している。
その後河原町に移転をし、羊羹以外に生菓子、干菓子の製造販売を始めた。
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老舗紹介 大寅蒲鉾株式会社

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大寅蒲鉾株式会社  「作るも 売るも 買う心」
1876年に初代小谷寅吉が創業して以来、二代目小谷権六、三代目小谷公穂が、大寅創業の精神を受け継ぎながら、明治、大正、昭和そして平成と四つの激動の時代を乗り越え136年の歴史を歩んできた。
 創業当時は、不屈の開拓者魂でつき進み、老舗の伝統を守り続け、昭和の大戦、戦後の困難の中から立ち上がり、昨今の社会・経済情勢は勿論のこと、食品業界を取り巻く状況も、原材料事情をはじめ一層厳しくなっている中で、社業発展に全力を傾けている。
 どのような厳しい環境のもとにあっても、老舗の<のれん>を守り、なおかつ後世まで引き継がれるべき、時代のニーズを伝統に取り入れながら、常に精進努力をして、
「作るも 売るも 買う心」と言う言葉を肝に銘じ、全ての事に取り組んでいる。
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甘辛のれん、25年新春号

  ★ 元朝や神代のことも想はれる       守 武(一 月)
  ★ みあかしに杉の根高し寒詣        南蛮寺(一 月)
  ★ 草の戸やニ見のわかめもらひけり     蕪 村(二 月)
  ★ 春寒のよりそひゆけば人目ある      虚 子(二 月)
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