2009年夏号

老舗物語 ― うなぎ

200706_02.jpg<いづもや>

 明治九年創業以来、上質の活うなぎを蒸さずにタレをかけながら、備長「びんちょう」の硬い炭で、入念に焼き上げる大阪風蒲焼(腹を開く)の伝統を守っている。 
 タレはタマリ・ミリンを基本にして、酒・砂糖その他家伝の秘法で調整したもので、<いづもや>ならではの独特のものである。
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老舗物語 ― アサヒビール株式会社

asahi_cooldraft.jpg アサヒビール(株)では、毎年消費者調査を実施し、一般消費者のビールへの嗜好の変化を把握しようと努めている。そしてそのニーズに適確に対応した、高品質な商品を開発している。
 
 消費者のニーズも多様化しており、
○キレ味重視のスッキリしたクリアな味
○消費者が、TPOに応じて、アクテイブな雰囲気で爽快に飲むビール
○消費者が、リラックスした雰囲気でゆったりと味わい楽しんで飲むビール
○やわらかな口当たり
○なめらかなのどごし
○さわやかで心地よい余韻が楽しめるビール
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夏の旬

kyuri.jpg 友人に旬のもの以外は殆ど食べないという人がいる。私から言わせればずいぶん幸せな贅沢者である。もともとは病弱なご主人の為に始めたらしく、亡くなられた後は今度は可愛いい孫の為に、僅かな土地を利用して野菜の自家栽培を続けてせっせと励んでおられる。
 
 それは徹底していて、例えば冬に野菜サラダを作ればキュウリが入っていないとか、いろいろあるが、旬のものを食べていれば身体によいと言う信念からご主人の身体を考えての愛情の表現だったのである。
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花に寄せて ― 杜若(カキツバタ)

kakitsubata.jpg アヤメ科アヤメ属。原産地は中国、朝鮮半島、日本。緑の葉の間から紫色の花を咲かせる。気高く美しい。四季咲きもあり初冬までみられる。花色は白に紫の点ぼかし、紫に白の縁取り、白、などである。約50の園芸品種があるとされている。
 
 アヤメ属には美しいものが多く、アヤメ、日扇アヤメ、杜若、花菖蒲などがあるが、このうち美術で最も早くから多く取り入れられたのが、杜若だといわれている。江戸時代の尾形光琳の作品は有名で、国宝とされている。金地に緑青群青の杜若の群生を描いたもので、これは「伊勢物語」の業平東下りの途中、三河八つ橋で杜若の美しさを眺める様子を描いたものである。
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のれんメール

illust05.jpg 食品を扱わせていただいている我々にとって、最も心せねばならない季節でございます。
 変らぬ美味しさを追求するのは当然のことながら、衛生上にて微塵のミスも許されない信念のもとに、日夜取り組んでおります。
 
 甘辛のれん会加盟の各店は昔ながらの技術で信頼を得ている<のれん>を、次世代に引き継ぐべく頑張っております。お中元・帰省みやげ、その他、お祝事のご用命は先様からも喜んでいただける<甘辛のれん会>の品々をよろしくお願い申し上げます。一同心よりお待ち致しております。

     甘辛のれん会  大寅・主人  小 谷 公 穂
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