2015年新春号

のれんメール

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のれん 27年1,2新春号
★ 草の戸に住むうれしさよわかなつみ  久 女(一 月)
★ 春場所の其横綱の男ぶり       虚 子(一 月)
★ 片づけて子とあそびけり針供養    つる女(二 月)
★ 春の風邪あなどり遊ぶ女かな     清三郎(二 月)
                    新歳時記より
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花に寄せて 万年青(おもと)

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我が家の鉢植えの万年青が、真っ赤に色づいてきた。万年青はその名が示す通り、常緑の葉と赤い実が美しくて、じっと見ていると、心がなごんでくる。庭のある家に、たいてい下草として植えられているが、花だけで終わり、実のならないこともある。

我が家の万年青は、年代もので、約40年ほど前に、現在の家を購入した時からすでに、万年青は、植えてあった。敷地の真ん中に小さな住まいが、建てられてあり、周囲の空いている土地に、沢山の木々や草花が植えてあった。暫くは、その家に住み、古いながら書院造り風のたたずまいが気に入って、気分を安らげてくれていた。読書で疲れた時など庭に出て、咲いている花に語りかけるようにして時を過ごしたことが、いまでは、懐かしい想い出になってしまった。
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老舗と私 米忠味噌株式会社

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宝暦年間より、大阪・江戸堀にて米屋を営みその後、文政3年初代忠助が、自家製造していた味噌を近所とか知り合いに進呈していたのが、あまりにも美味しいので、評判になり、次から次へと依頼されるので、とうとう味噌醸造を専門に手掛けるようになった。

米屋の忠助が、つくる味噌だから、米忠と名付けられた。以後、食い倒れの大阪にあって、大阪の食文化を担って、今日まで、<のれん>を守ってきた。
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老舗と私 菊正宗酒造株式会社

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万治2年(1659)摂津国御影郷<神戸市東灘区御影>にて創業。現在に至る357年に及ぶ間、たゆまざる研究で常にその時代、時代を先取りし、日本酒のトップ・ブランドとしてあり続けている。

天保11年(1840)には、西宮市に酒造りに好適な<宮水>が発見されて、さらに、文化年間に優れた杜氏を輩出させている、丹波地方の技術者が蔵に入り、現在に伝えられる優れた技術を生み出した。こうした技術革新を積み重ねて、菊正宗は業界のトップを守り続けている。
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惷の味  七草がゆ

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七草がゆの風習は、もう、すたれたのかなと、ある時期に思ったこともありましたが、
百貨店やスーパー等で<七草セット>で売り出すようになって、結構若いお母さん達も七草がゆを作っているようです。
業者の商魂に乗せられているようですが、古来の伝統行事が、
受け継がれているのは嬉しいことです。
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