●老舗と私 ヒガシマル醬油(淡口醤油)

 2380798_m淡口醤油発祥の地、兵庫県は播州龍野で、寛文六年(1666)創業。当時の藩主の脇坂安政は、他藩で生産していない色が薄くて料理に色を付けない淡口醬油を<国産第一の品>として生産を奨励、醬油産業の保護・育成を図ったため、龍野が、淡口醬油の産地として形成されてきた。

 昭和17年、旧藩時代から共に事業を継承してきた、浅井・菊一の二大メーカーが合併し、龍野醬油株式会社を設立し、昭和38年(1963)日本醬油協会から、大手五社の一つに推挙された。
●昭和39年に社名をヒガシマル醬油株式会社と改称。その確かな品質は原料へのあくなきこだわりと、伝統製法をもとにした高度の醸造技術、そして厳しい品質管理(iso9001取得)によって支えられている。伝統を誇る「ヒガシマル醬油」は、長年にわたって、業界№Ⅰの圧倒的なうすくち醬油のトップメーカーである。家庭用・業務用を問わず巾広い信用と支持を得ている。
                           
 以前龍野の本社と工場を見学したことがある。全体に漂っている雰囲気は、上品な格調高い、気品が感じられ、伝統とは、こういうものかと身体全体が受け止め、教えられた気がした。
                                  
★淡口醤油は、こいくち醬油をうすめただけでは出来ない。
★こいくち醬油を控えめに使用しても、淡口醤油の味わいは出せない。淡口醤油の定番は、やはり「ヒガシマル」といわれるのは、業界一の原料・技術・品質にある。
 消費者のニーズをもとに、品質を徹底追及し、主力の淡口醬油のみならず、多様化される消費者のニーズに応え、多種の関連商品を開発している。
▲うどんスープ ▲ラーメンスープ ▲ちょっとぞうすい(カニ)▲ちょっとぞうすい(松茸)▲ちょっとぞうすい(さけ)▲ちょっとどんぶり(うすくち)▲ちょっとどんぶり(こいくち)▲昆布だし入り醬油、等がある。
                                 
 私がよく利用しているのは、▲うどんスープで、どんな料理にも不思議なくらいよく合う。今は、新型コロナのために、中止しているが、仲良しグループで、持ち回りランチをしていた頃は、私の当番の場合は、どんな料理にも「かくし味」的に、「うどんスープ」をごく少量いれておくと、見事に出来栄えが良く、美味しくなる。皆に褒められると、調子にのって、料理の講習会みたいになって、秘密の「かくし味」を教えてあげる。それからは各自わが家で「うどんス-プ」を秘密兵器として使用し、家族の好評を得ているという。
▲昆布だし入り醬油も便利で、味付けやだしをとる時間のない時、薄めるだけで、美味しい味付けが手早く出来るので調法している。                
                                       梶 康子