2018年夏号

のれんメール

img9_illust05●初鰹観世太夫がはし居かな        蕪 村(六 月)
●くづれたる入道雲のみなとかな      横 車(七 月)
●草干して百姓暇や盆の月         草 秋(八 月)
●灯持って紫苑の花を手折りけり      友次郎(九 月)
                      新歳時記より

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食文化とルーツ

氷●氷
         
 氷といえば、連想的に甲子園の高校野球を観戦する炎天下でのカキ氷が思い出される。
とぶように売れるカチワリは、ビニールの袋に入れてあって、ストローがついていた。余りの暑さに、カチワリの袋を氷嚢みたいに頭にのせてみたり、ずいぶん役にたった。今年もカチワリが大活躍することだろう。随分長いこと甲子園に行ってないので、今はもっと洒落たスタイルになっているかもしれない。
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のれん歳時記

日本盛

日本盛株式会社  <もっと、美味しく、美しく>
        
 日本盛129年目の誓い・スローガン<もっと、美味しく、美しく>この言葉は、お酒や化粧品などの製品やサービスを通してお客様と交わす約束。人が美味しさを味わい、感じる幸せを届ける為に、そして、美しく健康でいたい、という願いをかなえるために<もっと>。を追求し<もっと>への挑戦を続ける。
 丹波杜氏の伝統の技と最新の醸造技術の調和が生み、この国の豊かな自然が育んだ、安心出来る素材にこだわり、安全で高品質な製品を、天然成分が持つ様々なチカラを<もっと>のために努力を惜しまない。これこそ日本盛の真髄である。
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老舗歳時記

あみだ池大黒●あみだ池大黒   おこしのこだわり製法
            

 こだわりの製法は、創業者・小林林之助に始まり歴代で相伝されてきた。独特の嚙みごたえと、口どけ感、味わいなど、環境の変化で食感も微妙に変化するおこし。厳選された天然の素材は、新鮮な播州うるち米(明石、神戸、小野)・佐賀産ヒヨクもち米。
丹波種の北海道産黒豆と、国内産在来種にこだわっている。

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旬のもの  素麺(そうめん)

そうめん
 昭和が終わり平成も30年になっても、八月になると、思いだしたくもないが、どうしても忘れられないのが、八月十五日である、。決して忘れてはならない日である。
 壊れかけたラジオから、ほとんど雑音の中から聞いた、昭和天皇の終戦を知らせる玉音放送は、子ども心に何か異常なものを感じ胸騒ぎがしていた。母もわからぬながら、時々聞き取れるお言葉から終戦を察知し母子で泣いた。もう少し早く終戦になっていてくれたら、父を戦死させなくてすんだのにと、声をあげて泣いた。同じ思いの遺族の皆様も多く居られたことであろう。
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