2015年夏号

のれんメール

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のれん27,6,7,8,9号

★ かきつばた似たりや似たり水の影   芭 蕉(六 月)
★ 月見草少しほぐれてとまりけり    みづほ(七 月)
★ 梶鞠や金の菖蒲を描きし袖      誓 子(八 月)
★ 風もなき秋の彼岸の綿帽子      鬼 貫(九 月)
                   新歳時記より
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花物語  実のなる花

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六月はあでやかな花々が競うように美しく咲き誇る。そのなかにあって、実の成る花は、概ねひっそりと可愛く、慎ましく咲き、たまに大きく咲くのもある。
●みかんの花 原産は、熱帯および亜熱帯アジアで、10数種類ある。互生した長卵形の濃緑の葉の間に、白色五弁の花を開く。温州・紀州みかんが有名。
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ヒガシマル醬油株式会社

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風土記の昔、日下部(くさかべ)の里と呼ばれている龍野市は、古代より播磨の中心として発達してきた。その中にあってヒガシマル醬油株式会社は、龍野の町と共に栄えてきた。
龍野を流れる揖保川の水は全国でも、まれにみる鉄分の少ない軟水で、この良質の水が、色の淡い味の良い、香りの高い淡口醤油を造る上において欠かせないものなのである。
★清らかな水
★播州平野の豊かな小麦と米
★山間部の質の良い大豆
★赤穂の良質の塩  これらがおだやかな気候に恵まれて醬油産業が発達してきた。
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老舗と私  菱富<うなぎ>

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大阪では珍しい江戸風焼きの伝統を誇る老舗。うなぎを背開きにするのを本格としている。
江戸風の蒲焼は、焼く途中で蒸し器で蒸して、タレをかけて仕上げているので柔らかい。
大阪の腹開きに対して、江戸と言えば、昔から武士の町だったので、腹を切るのはタブーとして嫌われたので、背開きにするということである。
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季節のもの 蕎麦(そば)

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蕎麦はタデ科の一年草で、中央アジアが原産地。シベリヤ・東アジア・インドで広く栽培されていた。
日本へ蕎麦が伝来したのは、飛鳥奈良時代とされ、はじめに東近江の琵琶湖の東、それから木曽路を通って信濃と甲斐に分布され、それ以来信州が蕎麦の名産地となった。
直立した紅色の茎は40~90cmになり、葉はハート状三角形で、夏または秋に白か淡紅色の小花が密集して咲くのが、いかにも美しい。果実は卵形で鋭い三稜があり、緑白色、乾くと黒褐色となって、果中の胚乳からそば粉を作る。
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