2023年新春号
のれんメール
のれん令和5年1,2月号
●子と遊び夫と語り妻の春 静 雲(一 月)
●青竹の桶の御手洗や初詣 七三郎(一 月)
●山焼きの麓に組みし桟敷かな つとむ(二 月)
●一枚の餅のごとくに雪残る 茅 舎(二 月)
新歳時記より
●初日の出コロナの終わり祈る人 宣 子
●受験生みんなに春がくればいい 宣 子
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●旬のハーモニー
▲魚類を食べよう
★にらみ鯛 正月の魚の筆頭は鯛である。マダイやレンコダイのほか、国産の天然ものと養成もの。輸入ものもある。縁起ものとして三日間箸をつけずに食卓に置かれていたので、ニラミ鯛といわれていたが、最近はコロナ等の関係で、年始客もないことから三日間も置いて置くことも無く、食されている。
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●寒の味
最も寒い期間を<寒>というが、此の季節は飲食に関係が深い。暦で二十四節気小寒から立春までの約一ケ月間を<寒>いう。酒・味噌・醬油など寒中に操作したものを寒仕込みといい、最も優良とされている。寒酒、寒餅も実際に美味賞味とされ、寒水に漬けておけば柔らかく腐敗しないといわれている。寒卵・寒ブリ・寒ゴイ・寒ブナ・寒シジミ等「寒」の字のつくものは美味とされた。貯蔵用カキモチは、必ず寒中に搗くことになっている。
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●老舗紹介
★米忠 味噌
宝暦年間より、大阪・江戸堀にて米屋を営み、自家製造していた味噌を、親しくしていた人たちにお配りしていたのが、あまりにも美味なので、評判になり、次から次へと依頼されるようになって、味噌を専門に手掛けるようになり、現在に至っている。
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●老舗紹介
★先惷園 銘茶
大阪で現存する茶舗の中で、一番古い歴史をもつといわれている先惷園は、創業文久三年(1863)当時の両替商ベスト10の一人天王寺屋五兵衛の番頭をしていた、荒堀源之助が別家するにつき、初代として茶の小売業を始めた。
先惷園の屋号は、源之助の友人の学者が「中国の明の時代に皇室の茶園があって、先惷山と言った。その名を拝借して、先惷園と改めるがよい。」と勧めた。
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