老舗歳時記 米忠味噌株式会社   ★永遠のおふくろの味 お味噌の老舗

米忠 宝暦年間より大阪・江戸堀にて米屋を営み、その後文政三年初代忠助が、自家製造していた味噌を近所とか知り合いに進呈していたのが、あまりにも美味しいので、評判になり、次から次へと依頼されるようになり、味噌醸造を専門に手掛けるようになった。以来「米忠味噌」として、<食い倒れ>大阪の食文化を担って今日まで<のれん>を守ってきた。
 大正、昭和・平成の時代、陛下がご来阪の砌りには、ご食膳にのぼる信頼と栄誉を得ている。上方料理とともに育てられた料理味噌として、自他ともに認められて久しい。

●宝暦年間 加賀藩両替商能登屋仁左衛門が、金沢から大阪へ出て江戸堀にて米問屋を営む。
●文政3年 味噌屋専業となる、屋号を「米忠」と称す。
●大正6年 製造部門を城東区鴫野へ移す。
●大正10年 宮内省御用を賜る。軍へも納入。
●昭和12年 現在の位置に新築移転する。
●昭和17年 統制により、米忠味噌としての製造を中止。(組合として製造)
●昭和26年 米忠味噌の製造を再開。
●昭和40年 米忠味噌株式会社を設立。
●昭和50年 現在の工場を新築。
●昭和60年 江戸堀本店新社屋完成。
●平成5年 七代目金澤忠俊が当主に就任。
●平成25年即席味噌汁<特赤・淡醸>のパッケージが2913年度のグッドデザイン賞受賞。
                
★各有名百貨店、有名店街等に出店し、食い倒れの大阪の根強い愛好者に支えられ、着実に業界をリードし、今後も更により良いもの目指して研究に励んでいる。メイン赤だし味噌を始め、お正月のおぞうに用の白味噌、に続き、昭和61年餅米入り白味噌の新発売をかわきりに、平成26年の間にも相次いで新商品を発売している。
 <茄子もろみ><胡瓜もろみ><賑わい漬><フリーズドライ製特製赤味噌・白味噌><フリーズドライ製納豆ぽりぽり><淡醸みそ><わさび菜もろみ><フリーズドライ製赤味噌。淡醸味噌><かつお・わかめ><フリーズドライ特製白味噌ブロックタイプ和洋2種><柚味噌羊羹「大阪の駿河屋」製造><味噌シュコラ。赤味噌・白味噌・柚味噌「Ek Chuah」製造>と、積極的な意欲が伝わってくる。             梶 康子