2010年秋・冬号
甘辛のれん会のご紹介 (その2)
甘辛のれん会は(1952年・昭和27年結成)「連合して其の名声をあげるために結ばれた集団」と会則にありますように、もっぱらPRをするのが建前でその一つが<のれん>誌の発行であったのですが、積極的に甘辛のれん会の商店街を持ってみてはどうかと、しきりにすすめられ、宣伝代わりに出してみようということで、阪神百貨店に「甘辛のれん街」をひらきました。(1953年・昭和28年)当時は阪神百貨店ではなく、阪神マートといっていました。
当時としては画期的なことだといわれ、名店街は東京の東横名店街がわが国の最初で、甘辛のれん街は二番目ということで、東西名店街の草分けとなったのです。以後暫くしてあちこちに名店街ができました。阪神甘辛のれん街には、お客様におくつろぎをしていただこうと<甘辛茶寮>も始めました。
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{味噌屋}の手前味噌なはなし
{味噌屋}の手前味噌なはなし
*味噌は医者要らず*
みそ汁が庶民の味となって盛んに飲まれた江戸時代。当時の代表的な食の解説書である「本朝食鑑」の<味噌>の項に、次のようなことが書かれています。
「腹中をくつろげ、血を活かし、百薬の毒を排出する。胃に入って、消化を助け、元気を運び、血の巡りを良くする。痛みを鎮めて、よく食欲をひきだしてくれる。嘔吐をおさえ、腹下しをとめる。また髪を黒くし、皮膚を潤す」と。
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かに・カニ・蟹
カニ漁解禁のニュースが出始めると友人がきまって呟く「カニを食べたいなー。旅に出ようかなー」では「賛成」ということになって、世話好きがプランを立て、カニの本場を訪ねるグルメの旅に出る。
カニは甲殻類の一目。十殻類中短類の俗称で、種類もすこぶる多く食用されるものも多い。大部分のカニは前脚にハサミのある偉大な爪を持っているので、昔はこれを門戸にかけて邪鬼をはらうとか、また「猿蟹合戦」をはじめ古来カニに関する伝説が多い。
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花物語
万年青(おもと)
我が家の庭にある万年青は年代物で、35年前に現在の土地を購入した時からすでに庭に植えてあった。前住人は知人だったので、住む前から庭の様子がよく分っていた。
四季折々の樹や花も植えて庭を楽しんでおられた。敷地の真ん中の住まいは小さく、庭を大きくして草花も植えてあった。古いけれど書院造り風のたたずまいは、茶室にいるような安らいだ気分になるので、疲れたら庭に出て、花の一つ一つに語りかけるようにして時を過した。古家ながらもとても気に入っていたのである。
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のれんメール
あっという間に、本年最終号となりました。本年中に賜わりましたご愛読に感謝し、あわせて<来る年>も何卒よろしくお引き立てのほど、よろしくお願い申しあげます。
例年の如くお歳暮はじめ贈り物は、甘辛のれん会の老舗が、心を込めてつくり上げました商品をご利用下さいますようにお願い申し上げます。ご先方様に必ずお喜びいただけることと、自信を持ってご用命をお待ちいたしております。
甘辛のれん会 大寅・主人 小 谷 公 穂
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