2022年秋・冬号

のれんメール

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のれん令和4,10,11,12月号
●新米にまだ草の実の匂ひかな       蕪 村(十 月)
●だし昆布のたまりいる湯に豆腐かな    泡水生(十一月)
●袖無しを着て湖畔にて老いし人      虚 子(十二月)       
                     (新歳時記より)
●だんだんと姿をひそめし松飾り      宣 子(十二月)
              
       <贈り物は 先様お待ちの 甘辛のれん会の 信頼の品を>
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●食生活の智恵 ▲サ、シ、ス、セ、ソ

1521875_m 昔から味付けの順序は、サ・シ・ス・セ・ソだといわれてきた。今どき、そんなことを言う人も無く、また聞いたこともないが、知らず知らずのうちにしていることもある。
サ=砂糖  シ=塩  ス=酢  セ=醬油  ソ=味噌のことで、いわゆる味付けに、最もスタンダ-ドな調味料の使用法である。
 これらの調味料は、手当たり次第に使えば良いというと、そうでなくやはり昔からの伝承があるのである。因みに同量の調味料を、順序を換えて入れて見て試してみると、微妙に味が違うことが解る。その上で、やはり自分はこっちの方法が良いと、それぞれ好みがあるので、自分流にするのもよい。拘ることもないのである。
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●旬のハーモニー

9198▲野菜を食べよう
 野菜類が大地の恵みの結晶として出廻る時季になった。地球温暖化による猛暑と災害で、軒並み高価なものになってしまって、その上にウクライナの問題も重なり、家計を預かる主婦にとって頭を悩ますことになっているが、何とか乗り切ろうと、頑張るしかない。

 ●大根・人参・牛蒡・蓮根・自然薯・甘藷・じゃがいも・里芋・八つ頭・蕪・玉葱・生姜・芋茎(ずいき)・うど・秋なす・初茸・松茸・椎茸等、前半に示したものは、日常食生活に馴染みのものが多い。お節料理の材料にも使われる。後半の芋茎・うどは、嗜好の問題もあり、秋なすは、好んで食べられるが、松茸は、栄養価値も少ないのに高価すぎて、到来物以外は殆ど、庶民の口に入ることはない。それに引き換え椎茸は、松茸に比べて安価な上に栄養もあるということで、何かにつけて、利用される。
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●老舗の紹介● 株式会社鶴屋八幡「和菓子、いとおかしー大阪と菓子のこれまでと今―」

%e9%b6%b4%e5%b1%8b%e5%85%ab%e5%b9%a1 令和4年7月16日(土)~9月4日(日) 大阪歴史博物館にて、特別企画展として、江戸時代の大阪の菓子舗・虎屋伊織の伝統を継ぐ、鶴屋八幡(甘辛のれん会・加盟店)が、特別協力して、和菓子に関する様々な資料が紹介された。
 7月31日(日)4階講堂にて、大阪歴史博物館館長と、鶴屋八幡取締役社長・今中智美氏との「大阪の菓子のこれまでと今」について対談された。
 私は、事前予約して当日を楽しみにしていたが、その頃は、新型ウイルス・コロナが、右肩上がりに感染者が増加していて、不本意ながらキャンセルをした。会館には、予約なしで来られた方に一人でも入れたらと思って連絡しておいた。対談の様子が解れば、後日機会があればお知らせしたいと思っている。
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●老舗紹介 美々卯

WS000006 大阪の、<うどんすき>と言えば、先ず頭に浮かぶのは<美々卯>。培ってきた歴史と受け継がれてきた伝統と、こだわりの技術と料理への愛。<うどんすき>に限らず、いかなる料理にも、初心の志を忘れず、心を込めた自信作のみを顧客に提供している。
                  
 最も庶民的な食べ物とされている<うどん・そば>を食通が絶賛する高級料理にまで引き上げ、かつ、一般庶民の誰もが、少しの躊躇いも無く、訪れて楽しんでいるという、他所では、考えられない風景が、しごく当たり前だという不思議な現象が見られる。高級料理店には、庶民は、足を踏み入れないが、何の躊いもなく入れる店なのである。
 混雑時間を避けて、食事を楽しむ女性の<お一人様>の姿が多く見受けられるのも、入り易い、あたたかい雰囲気があるからだろう。
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