●老舗紹介  小倉屋山本 塩昆布

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 初代創業者山本利助は、兵庫県淡路島に生まれ、大阪のびんつけを扱う小倉屋で働いていたが、この店は代々一子相伝だった為、のれん分けが許されなかった。そこで。昆布の<小倉屋>として、のれん分けされた店で、熱心に働き、利助にのれん分けが許された。

(1848) 嘉永元年,大阪新町橋のたもとに創業。
 利助は「何事も勘忍」と書いた額を毎日礼拝し、夫婦で力を合わせて今日の<小倉屋山本>の礎を築いた。
 以後、常に原藻の精選と独自の加工法に心を砕き、何物にも替えがたい伝統を作り上げた。時流にそったニーズに敏感で、世代に適した新しい味を、各種の逸品として世に送り出している。

 新しいことにテャレンジする二代目は、これからの時代は百貨店だと、いち早く時代の流れを読み取ると、百貨店と取引を開始し、大正時代の量産、量販の近代化の波にのった。                               
昭和に入り、三代目は、大阪大空襲で全焼した店を再興し、昭和24年<えびすめ>を発売し、「うますぎる昆布」として、話題を呼び、昭和29年に農林大臣賞を受賞した。
                            
 平成・令和と、四代目はさらなる昆布の可能性を追求し、大阪を代表する老舗としての地位を占め、業界をリードし、おいしく、日常的に、適正な価格で販売し、伝統と新しい技術の融合を図りながら、努力を続け新しい味の、各種の昆布製品をうみだしている。
                          
商品紹介
●塩吹き<えびすめ>  山本利助創始伝承の味。角切り塩吹き昆布。昆布の中でも、その風格が格別といわれる北海道道南の昆布を選りすぐり、伝統の技で丹念に炊きこみ、乾燥させて仕上げた絶品で、えびすめならではの滋味あふれる味わいが生まれる。お茶漬けやお茶うけ、お弁当や、お椀に2~3枚浮かべて風雅な箸洗いに、また、最近は海外へのお土産に、ご進物にと好評を得ている。酒の肴にもよく使われている。
 <小倉屋山本>が誇る看板商品である。
                        
●<詰め合わせ> 伝統の味、伝統の技。海の幸と山の幸を確かな味覚で吟味し、昔ながらの製法で仕上げた上品な品々を詰め合わせてあり、昆布の馥郁たる風味、贈る人の真心を気品高く、酒の肴に、膳の彩りに、芳醇な風味が良く合う。進物用・贈答用に人気があり、重宝されている。
●かつお昆布  上質な昆布に国内産のかつおと鮪の田麩をまぶして仕上げてある。
●山椒昆布・塩昆布  煮汁を残さず炊き上げ、煎り炊きした塩昆布。ピリッと爽やかな実山椒入り。  
●椎茸昆布 上質な昆布にやわらかでなめらかな口あたりの良い椎茸の組み合わせ。   
●太白とろろ昆布。●太白おぼろ昆布。  手掻き削り職人が丁寧に昆布を掻き上げた細工昆布の逸品。昆布を醸造酢に漬けこんで、削った口あたりの優しい味わい。
●山出し昆布。  上品な風格のある「お出汁」に最適。
●ラミトップ(粉末状)。 風味豊かな調味料で、昆布エキスに他の調味料を配合したもので、手早く調理出来て便利である。
●昆布しょうゆ<塩分ひかえめ>  調理はこれにお任せ。
●極細切り昆布「朝霧」  北海道道南の真昆布を伝統の煎り炊きで炊き上げ、独自の製法で、極細にしあげた。まろやかな味と合わせて、炊きの技、仕上げの技を堪能出来る。

●昆布茶   お目出度い席に出される定番のお茶で、昔から愛用されている。                                   
                                      梶 康子