●老舗紹介  ★あみだ池大黒・福の花

スクリーンショット 2023-05-31 134634▲おこしの製法に、こだわり続け、218年間、老舗の<のれん>が継承されてきた。
☆文化3年(1805)小林林之助(利忠)があみだ池にて創業。
おこしのこだわり製法は、218年にわたって相伝されてきた。老舗の中の老舗である。
 独特の噛みごたえと、口どけ感、味わい、環境の変化で食感も微妙に変化するおこし。厳選された天然の素材は、新鮮なうるち米・ヒヨクもち米・北海道の黒豆、国内産在来種に拘っている。
 江戸時代の料理書「料理物語」や「和漢三才図会」に糖・おこしの製法が記されている。
 江戸時代の大阪は、全国物産の集散地で、「天下の台所」として経済界に君臨していた。おこしの原料である米・糖などが入手しやすかったのを、いち早く着目し、長堀川の畔の<あみだ池>に店舗・工場を建てて、美味い「お米のおこし」を作り始めた。

 大阪が栄えると共に<おこし>は<身をおこし><家をおこし><国をおこし>に通じ縁起の良いお菓子として、大阪名物となり、広く人々に親しまれるようになった。当時、大阪では、河川の改修工事が盛んに行われ、福を呼ぶ「大阪の堀おこし岩おこし」として、全国にひろがり、また、蔵屋敷に出入りの人々や、近くの茶屋で遊ぶ商人や、文化人がお土産として、愛用した。

                            
☆1899年明治天皇より、日露戦争の兵士に配る「菊のご紋章入り恩賜のお菓子」として、35万箱のご下命により不眠不休で働き全うした、その功により宮内庁御用達の栄に浴した。
☆1970年大阪万国博覧会に出店。<福の花>は全国的に人気を集めた。 
☆1978年大阪商工会議所より100年以上の永続企業として、顕彰受賞。
☆1945年第二次世界大戦・大阪空襲の際、店舗、工場が全焼。 
☆2005年阪神大震災で工場が被災。 
☆1987年に多角的な生産体制を整える為に本社・工場を西宮浜工業団地に移転した。
☆ダメージを受けても不屈の精神で乗り越えて、顧客のニーズに応えて、大阪名物の老舗として、伝統を守りながら新しい物をと、弛まざる精進を続け、益々発展してきた。
                               
 製品開発も意欲的で、高齢者には、食べやすいように、ウスイめのものを、若者むけには、歯触りのよいものをと、工夫をこらし、好評を得ている。
◎お花の形をした、ラングドシャは大阪産まれのハチミツを生地にたっぷり練り込んであって、美味。 ◎岩おこし きりっとした生姜の辛さが、奥深い黒砂糖のコクを引き立て、嚙み締める度に味わいを楽しめる。 ◎粟おこし お米を粟粒状に炒り揃え、さっくりとした歯ごたえが特長。 ◎浪の詩 当店自慢のうす型おこし。軽い食感と程良い甘さ。◎福の花 明治時代に生まれた伝統ある風味豊かな粒おこし。 ◎大阪もちまろ菓 国産もち米の食感と上品でまろやかな風味の和三盆餡。<あみだ池・大黒の伝統と技が込められた新たな<大阪みやげ>。◎大阪城主 <天下の台所>と呼ばれた大阪を彷彿とさせるデザインが、人気の商品。◎各種お土産用の詰め合わせも豊富にある。                         
                                       梶 康子