●昆布の栄養と健康

23455669_m 昆布には、ビタミンがたっぷりで、披露を回復し、▲アルギン酸は頭の回転をよくするともいわれている。たっぷりのヨードの適度の摂取は肌の新陳代謝を活発にする。▲u-フコイダンにはガン細胞を消滅させる働きがあり、f-フコイダンには老化防止に有効な作用があると発表されている。▲胃で水分を吸収して量が増し満腹感も抜群。理想的なダイエット食品であるということができる。
 
▲体内でつくれない無機質をとることができる。 無機質(ミネラル)が豊富で、カルシユ
ウム、鉄、ナトリュウム、カリュウム、よう素等の無機質は身体の組織をつくったり、調子を整えたりする大切な栄養素である。
▲カルシュウムが豊富。  成長期にある世代、骨がもろくなる高齢者、働きざかりの大人、全ての人の健康上で大事な栄養素で、牛乳の約七倍ものカルシュウムが含まれている。
▲食物繊維を多く含む。  食物繊維とは、胃や腸で消化されない食物中の成分で、昆布に含まれているアルギン酸でぬるぬるしている。腸内の余分なコレステロールを体外に出す働きがあり、成人病や大腸がんの予防、肥満を防ぐなどの効果があると言われている。
 アルギン酸は、大腸の働きを活発にし、便通をよくし、それによって、コレステロールだけでなく腸内の有害物質が体外に出され、腸の病気の予防に役立つ。
 しかし、他の栄養素の吸収を妨げるマイナス面もあるので、いろいろな食品を組み合わせて食べることが大切である。
▲高血圧・脳卒中を予防する。  昆布に含まれているカリウムは、食塩のナトリウムを体外に追い出す働きがあり、血圧を下げる働きのあるアミノ酸も含まれていて、高血圧に効果のあることが知られている。
                              
●昆布の産地と用途。  我が国で採れる昆布の約9割が北海道で、北海道産でも産地によって味や粘り、大きさ、厚さは様々で、出し汁・煮炊き、加工されて料理に使える「刻み昆布」「とろろ昆布」「塩吹き昆布」「佃煮昆布」「酢昆布」となる。
★利尻昆布。  産地は北海道北部の沿岸。透明で癖のない、上品な出し汁で、お吸い物に適し、京料理によく使われる。 ★羅臼昆布 産地は知床半島の太平洋沿岸。幅広で軟らかい。香り高くコクのある出汁がとれるので味噌汁・昆布巻き・昆布締め・おしゃぶり昆布に適する。 ★長昆布 産地は釧路や根室。丈が長く、15~20mになるのもある。佃煮やおでん、昆布巻きに使われる。 ★日高昆布  産地は日高地方を中心とする日高地方沿岸。繊維が軟らかく肉厚で昆布の用途は広い。 ★真昆布 産地は松前、函館、室蘭を含む道南地方。幅広、肉厚、繊維は軟らかい。出汁を引いた後も美味。潮吹き昆布、佃煮昆布、とろろ昆布、おぼろ昆布に適している。
★細布昆布 北海道の他にも青森県、岩手県、宮城県の沿岸で一年目に採取される。切り口が最も白く、主に機械生産のとろろ昆布の原料になる。                梶 康子
      ☆参考資料 小倉屋株式会社 池上淳子副社長のお話・日本昆布協会「こんぶ」他