老舗物語 ― 小倉屋山本

Oguraya1.jpg 大阪の代表的名産は<塩昆布>
 中でも創業以来150余年の長い伝統を誇る老舗<小倉屋山本>は、昔ながらの塩昆布をつくり続け、品質の優秀さは定評がある。
 
 小倉屋山本の昆布製品の中でも、看板商品である角切り塩吹き昆布の<えびすめ>は、特に秀逸で、その美味しさは他に類を見ない。人をして美味し過ぎると言わしめ、お客様を魅了して親から子へ、子から孫へと受け継がれている。

 北海道南産の最高級の昆布を選りすぐって煮込み、副材料も吟味し、古くから伝わった方法で仕上げた塩昆布の絶品。繊細で優雅。濃密にして深遠。輪の芳醇を磨き高めた<小倉屋山本>の結晶。
 
Oguraya2.jpg 表面についている粉もすっかり馴染みになり、いまさら「カビ」と思う人もいないが、そういう笑い話が伝説として残っているほど塩吹き昆布のパイオニアだったのである。重厚さと格調の高い風格は、まさに昆布の中の昆布。昆布の王様なのである。
 
本店・東京店などの直営店をはじめ、全国の有名百貨店ののれん街・名店街にも各店があり、気軽に買えるのが重宝で<えびすめ>でなければと言うお客様に支えられ、国内は言うまでもなく国外にも多数の皆様に好評を得ている。
 
 
  梶  康 子