2015年春号
のれんメール
のれん27,3,4,5号
★ 牡丹の芽ひくき土塀をめぐらせる 鹿 郎(三 月)
★ 夕風にしきわらみだれ花いちご より江(四 月)
★ 玉垣や花にもまさるべに若葉 青 畝(五 月)
新歳時記より
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故郷を訪ねて 出雲大社
出雲神話や縁結びの神として知られる出雲大社は、福の神の大国主命を祀っている古社である。
「古事記」や「日本書記」によると、大国主命による国譲りが行われた後、天照大神が出雲国多芸志の小浜に宮を築かせて、子の天穂日命に奉仕させたのが、その起源ということである。
平安時代の「延喜式」によれば、名神大社に列せられ、この国一の宮とされ、信仰を集めてきた。実際この地の人々の出雲の神様に対する信仰は篤く、何か良いことがあれば「これも出雲の神様のお陰です」と言う。
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老舗と私 株式会社 ちもと
ちもとは、先代、松本繁が、東京の老舗「ちもと」より分かれ、昭和の初期に江戸菓子の<のれん>をかかげ、大阪平野町に進出し、昭和29年に株式会社組織とし、食文化の発達した大阪にあって、江戸菓子の老舗としての地位を築きあげた。
関西風の菓子に親しみきっている関西にあって、堂々と老舗の誇り高く「のれん」を守っている。あくまでも、お客様の身になって、作られたお菓子の一つ一つに細かい心づかいが感じられて、心が癒されるからであろう。
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老舗と私 小倉屋 株式会社(昆布)
小倉屋 株式会社(昆布)
創業嘉永元年(1848)163年の歴史を誇る<をぐら>屋は、大阪でも最も古く、かつ由緒ある昆布の老舗として広く知られている。
日本一の昆布どころ、北海道の真昆布を原料として、じっくりと煮込む大阪の伝統工法により、すぐれた塩コンブが生まれる。大阪戎橋筋のをぐら屋は<大阪名物いうたら、やっぱり昆布でっせ>と大阪の食文化に貢献している。
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★昔の酒と肴
◎式三献と本膳
式三献というのは、公式の酒宴の形式で、公家や武家に仕えていた料理の専門家たちがつくりあげたものだった。
先ず鮑熨斗を飾った膳をすえる。これは直接に食べるのでなく、目出度い縁起物として中央にすえておく。次に昆布、勝栗、するめ等をさかなとした第一の膳が出されて酒がすすめられる。
この第一の膳は間もなく引かれて、改めて第二の膳が出る。この膳には煮たもの、焼いたものが出て、お酒がすすめられる。
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