2024年夏号
のれんメール
のれん6,7,8,9月号
●若竹や 砂に落ちたる 蝸牛 泊 月(六 月)
●空蝉を 妹が手にせり 欲しと思ふ 誓 子(七 月)
●七夕や 昔ながらの 公卿机 ひろ女(八 月)
●枝豆を 食へば雨月の 情あり 虚 子(九 月)
新歳時記より
●梶の葉に 願いを書いて 星まつり 宣 子
●木犀の 香に誘われて しばし立つ 宣 子
<お中元・帰省のお手土産は 安心と共にお届け出来る 味自慢の甘辛のれん会の品を>
●行事と食文化 1
◎鮎 鮎の保護の為に一定期間の禁漁期を設けているが、気候による生育関係の違いから地方によって解禁日に、速い、遅いがあるが、本州の大部分が六月一日になっている。
若鮎には、一種の香気があり、高雅な風味を備えているので、香魚ともいわれている。
また、春に生まれ、夏に長じ、秋に衰えて、例外以外は冬に死んでしまうので、年魚の別名もある。
若鮎はとったすぐの焼きたてを、タデ酢で食べるのが、最も美味だとされている。その他は、酢味噌和え、青竹の筒焼き、あゆずしなど、いろいろな味を楽しめる。テンプラやフライなどにするのは、せっかくの香味を消してしまうので、もったいない。
天然のアユだけでは不足なので、毎年春になると、稚鮎を放流したり、養成池で飼育する。養成鮎はどうしても、脂肪太りで、身体が扁平になり、スマートでなくなる。風味も乏しいといわれていたが、近年は研究を重ねられて、徐々に進歩している。
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●行事と食文化 2
◎栗名月 十三夜は、栗めし、ゆで栗を月に供えた。栗は古来から重要な食品で、干し栗も大切な保存食だった。勝栗は干し栗をウスで搗いて、鬼皮と渋皮をとったものだが、カチと言う言葉が、勝に通じるというので、神への供え物や、祝儀に用いられる。
縄文遺跡から栗の炭化片が発見されているから、日本に早くから自生していたのを、縄文人が食べていたと推測される。山の木の実を食べていた時代の人々にとって、栗は最高に美味しいものだったと思われる。
栗と言えば<丹波栗>が有名で、用明天皇が行幸の際、大変気に入られて、記念に栗の皮に爪痕をつけられた。それからは、その木になる栗の実は全て爪痕があったという。
栗は煮ても、焼いても美味しく、菓子などにしたら最高級品となる。
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●老舗紹介 サントリーホールデイングス株式会社
<天然水のビール工場・京都>見学記
広大な敷地の工場を入って間もなく、ステンレス製の高さ12mのモニメントが聳えている。後で、説明されたが、1970年の<大阪万博>の際に展示されていたもので、万博終了後に京都工場に移設されたということである。
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