日常何気なく使用している食品について考えてみよう。

4558197_s●胡麻・ごま
 中国・インドなどで、古くから栽培されていたが、日本でも奈良時代に胡麻子として記録されているから、それ以前から栽培されていたものと思われる。
               
 脂肪・蛋白質・含水炭素に富み、食用、薬用として重宝されている。
☆黒ゴマは主として食用に
☆白ゴマは採油用に
☆茶ゴマはキゴマともいい、香気高く、茶人用に賞用されているが、産額は少ない。
 ゴマの用途は広く、日常的で日本料理用の揚げ物・炒め物にゴマ油を使い、野菜類の和え物・胡麻汁・胡麻塩・胡麻味噌・胡麻酢、いずれもゴマを加えて一段と、味と風味を増す。「ゴマ化す」というのは、いかなる食品もゴマを用いると美味に化するとの意で、それほど、ゴマは便利に使えるということである。
                                                 
 ゴマの薬効は、延命長寿・強壮補精にあり「本草綱目」に、「気を増し,肥肉を長じ髄脳を填し、筋骨を堅くし、耳目を明らかにし、肺気を補い、心驚を止め、大小腸を制し、久しく服すれば老いず」とあり、殆ど万能食品とされている。女性の乳不足に用いると催乳を進め、頭髪の色光沢を増す。また、黒ゴマを炒って用いると寝汗を止めるとか、数え上げればキリがない。白色に薄紫のぼかしのあるゴマの花をもんで、こすりつけると不思議にイボがとれるという。
                  
●塩
 あらゆる味の基礎となる調味料で、学問的には塩化ナトリュウムを主成分とする。天然には、岩塩のように、固形体で産出するものと、海水などのような水溶液の状態で産出するものがあるが、日本は海水から取る。
 人類は勿論獣類も食塩は生理上欠かせないもので、成人は一日の必要量は12~20gといわれ、一般家庭では、普通に、味噌、漬物、塩蔵魚介、麹類その他調理に利用されているので、特に意識して摂らなくても、たいていの場合は足りているとされている。
 しかし、近年、塩の摂り過ぎによる、生活習慣病・成人病等の問題も出てきて、減塩醬油、減塩味噌とか、使われている事が多い。
                     
 塩は調味料以外にもいろいろな役割を果たしている。例えば、
▲酢は塩あってこそのもので、塩を離れては精能を発揮しない。
▲砂糖も同じく、塩を少しつかうことによって本来の甘さを出す。
▲漬物の味を良くし、腐敗を防ぐ。
▲魚介類を塩水で洗うと、蛋白質が凝結して旨味を逃さない。
▲10%の塩水に5~10分漬けて置くと、魚介類を鍋の中に重ねても密着せず、身崩れもしない。 
 etc等、枚挙にいとまがない。
★塩を賢く使って、健康的な美味しいもので食卓を飾ろう。

☆農業方面では、選種用、肥料用
☆家畜用・獣皮保存用・鉱業用・石鹸色素・氷と混和してアイスクリームの製造
☆発熱化合物製造の際の冷却用・
☆化学工業の基礎として重要な炭酸ソーダー・苛性ソーダー・塩酸・晒粉
☆その他、一般塩素化合物・ソーダー塩類
☆医療用として、食塩注射・うがい用等々広汎に亘って用途がある。        
                                    葛 城 陽 子