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米忠味噌㈱「味噌屋の手前味噌の話」
miso地方別「郷土の味噌について」その2

★中国地方
 中国地方は、だいたいが米みそ圏ですが、九州に近い瀬戸内側では、麦みそも造られます。米みそは、日本海側は淡色の辛口、瀬戸内側は白色の甘口と、タイプが異なります。両方が交わる広島は、この地方を代表するみそ圏で、米みそ、麦みその両方が造られます。
★関西地方
 関西地方は米みそ圏ですが、同じ米みそでも、色の白い甘口のものです。もともと関西はお粥を常食する地域であって、朝食に味噌汁を飲む習慣がなかったので、みその食べ方も他の地方とは全くちがっていた。近代に入って食生活も変り、朝食には味噌汁は当たり前になっている。白みそは長い間、ぜいたく品と考えられ、いまでも正月の雑煮は白みそでつくられます。

★四国地方 
 四国地方は米みそ圏ですが、麦みそもつくられています。瀬戸内側がやや白色、太平洋側がやや赤色のいずれも麹歩合が多く、味はどちらも甘口です。

★九州地方
 九州地方は、麦みその主産地ですが、福岡の付近では米みそも造られます。また、米麦のあわせみそも多く造られています。麦みそも米みそも、温暖な気候のため熟成期間も短く、甘口のものが多く、色は淡色から濃くても淡赤色までが特徴です。

 地方によって特徴があるとはいうものの、今は転勤とかで、人口の移動が激しくなってからは、スーパーへ行けば、故郷の味噌が、売っており、好みの味噌を買うことができる。他府県から転勤者もやがてその地に馴染み、その地の食文化に馴染み、全国的に一般化されてきている。

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